マナー&セーフティー

ケータイ・インターネットの歩き方5 「情報発信の仕方編」

ケータイ・インターネットの普及は、いつでも、どこでも、誰でも、気軽に情報発信することを可能にしました。ケータイを利用している全ての人が簡単にできるからこそ、情報を受け取る相手(=読み手)の気持ちを考えながら、正しく情報発信をする力を身につけることが大切です。
誰かを傷つけたり、読み手に誤解を与えたりするようでは、情報発信力不足。「誰に」「何を」「どうやって」発信すればいいのか、その際、どんなことに気をつけなければいいのか等について、一緒にじっくり紐解いていきましょう。

1.「誰に」情報発信するか

情報発信するときに忘れてはならないのは、読み手の状況や気持ちをふまえること。
友だちや家族、それに不特定の多くの人たちへの発信について考えてみましょう。

(1)仲の良い友だち1人に対して

親友とのメールのやり取りように、読み手が仲の良い友だち1人だけの場合なら、いつものおしゃべりと同じような感覚で大丈夫。ただし、あなたの都合のいいタイミングで発信しているわけですから、相手がすぐに返せない状況かもしれないということは常に意識しておきましょう。
あなただって、すぐに返せないときがあるのと一緒です。

(2)仲の良い複数の友だちに対して

仲良しのメールアドレスを複数並べて,一度に連絡をすることもありますよね。
そんなときは、送る人“全員”が読むことを考えて、書く内容や言葉づかいに気を配るようにしましょう。
たった一人でもあなたの言いたいことがうまく伝わらないと、みんなのコミュニケーションがギクシャクしてしまうことだってあります。
ちなみに、一度に連絡したい人の中に、お互いのメールアドレスを知らない人がいる可能性がある場合は「BCC」を使って送信します。
BCCは、受け取った人には「送り先が見えない」送り方なので、個人情報を無断で教えてしまうというルール違反の問題は生じません。
送り先がみんなに見える形で送られる「TO」や「CC」は、送り先の全員が、自分以外の宛先メールアドレスを全て知っているときにだけ使います。
電話番号やアドレスの変更を知らせる一斉メールなどを送る際にうっかりしがち、くれぐれも気をつけましょう!

(3)家族に対して

家族とメールをする場合は、友だち以上に短い言葉でも通じる用事が多いと思います。
でも、きちんと伝わらなければ大変な心配をかける可能性もあります。たとえ短い文でも、わかりやすく丁寧に書くようにしましょう。
例えば、電車が止まって帰りが遅くなりそうときは、今どこなのか、どういう状況なのか、誰かと一緒なのか一人なのか、といったことをしっかり連絡しましょう。
「電車、止まっちゃった~(T_T)」だけでは、状況がよくわからず心配がつのります。
家族は、あなたの安全のためにケータイを持たせてくれているのですから、不安にさせない連絡を心がけましょう。

(4)不特定多数に対して

友だちでも家族でもなく、不特定多数の人に見て読んでほしくて情報発信することもあります。
この場合、メールではなくブログやプロフ、コミュニケーションサイトなどを使った情報発信になりますね。
この場合に気をつけたいのは、たとえパスワードで鍵がかかっていても、友だちや友だちの友だちなどのメンバー限定であっても、実際には公開されているサイトとあまり変わりがないと思っておくべきだということ。
中身を他のサイトでコピーされるという可能性は必ずあるのです。
いい人、悪い人、親切な人、意地悪な人、表面的にはいい人でも見えないところで悪用しようとしている人など、いろんな人が見る可能性があることを意識しなければいけません。
「この内容、万が一コピーしてばらまかれたとしても大丈夫?」と公開前に読み返すような用心も、サイトでの情報発信には大切なことなのです。